日が経ち11月
その日は朝から友人とカフェに行く予定があり、
甘ったるくして喉がむせ返るほどのスープパンケーキなるものを食べていました。
そのままの足でスーパーへ買い物に行き、
晩御飯の材料を購入して家に帰りました。
友人も一緒に帰ってきたため、
最初のうちはびっくりしてワンワン吠えていました。
しばらくすると玄関の方で立ち止まったまま、
おすわりの姿勢で動かなくなりました。
「おいで~会ったことあるでしょ?怖くないよー」
私も友人も声をかけますが玄関から動きません。
手を洗いひとしきり購入した食材を冷蔵庫に入れ
寝室の方に私達が移動しても動きません。
怖いのかなあ...拗ねてんのかなあ...
なんて考えて抱っこして近くに連れてきますが、数歩歩いて、またおすわりして動かない。
変だなとは思いつつもどこを触ってもなんとも言わないので、
一旦友人と鍋を作り、彼女がやってきたため、
3人で映画を見て友人を駅に送りました。
時間は0時頃。
帰ってきてみてもやっぱり動かない。
私は友人とお酒を飲んでいたし、
時間も時間だったので
「明日病院連れていくわ」
と彼女に言っていました。
私がトイレシートを片付けているときでした。
「キャン!!!!」
「ウゥー」
びっくりしました。
痛くて鳴くことはあっても
見知った人間に対して唸ったことなんて
一度もありませんでした。
振り返ると彼女がうたを仰向けにして撫でていたところでした。
私は血相を変えて飛びかかってしまったと思います。
彼女は猫を飼っていて、
猫への接し方はもちろんプロでしたが、
犬への接し方は最初の頃は不安なこともありました。
(特に抱っこの仕方が...ダックスなので長い🌭)
「何したの?!?!?!」
「わかんない!いつも通り撫でてただけだよ?!」
「うたが何もなくて唸るはずない!
どっか痛いんだ...」
ゆっくりと体を触り、異変部位がないか
痛がる様子がないかそっと確かめます。
いつもふにふにして柔らかい体は
上半身や首肩に異様に力が入っており、
頭はぶるぶると震えていました。
尻尾はぎゅっとお腹側に巻き、
確認のために力を入れて動かそうとしても
簡単には行かないくらいの力でした。
目をしぱしぱさせ続け、眠そうにしていました。
(恐らく痛みで朦朧としてた)
不安になり、うたを引き取ったかかりつけ医に
慌てて電話しました。
夜間診療で先生が来るのは30分後になります。
と女性の声で言われました。
着いたら同じ声の方に診察され、
病院での検査結果は...
「パテラですね。3日分の痛み止め出しますね。
これは一生物なので、完治は難しいです。
痛み止めと併せてだましだましやってくしかないですね。」
「この子は心臓が弱いです。心臓は問題ないですか?
ダックスですが、ヘルニアとかはどうですか?」
「触診した感じ、抵抗がないし、レントゲン見る限り大丈夫です。おくすり飲ませてあげる以外やれることはないですよ。」
「それならなるべくたくさん薬出してください。
痛みが出て苦しんでるのに病院まで我慢させるなんて嫌です。お願いします。」
そう頼み込み5日分の薬を出していただきました。
帰りの車で
(彼女は飲んでなかったので運転してもらいました)
絶対同じ人だよね。
先生じゃなくない?と彼女と話しながら
お家に帰っていっぱい泣いて調べ続けました。
未だぶるぶる震えるうたの膝を
パテラのマッサージ動画を見ながら
一生懸命さすり、謝るばかりでした。
やってあげられることがない。
こんなに痛がってるのに。
歯がゆさを噛み締めていました。
この先もずっとそうなのか。
ボール遊びが大好きで、走るのが大好きなのに。
痛い思いしながら苦しさを感じながら
生きていくしかないのか。
薬をあげる以外飼い主にできることはない。
そう言い切られ、やるせなくていっぱいでした。